台風に地震・・・心落ち着かない日々が続きますね。私は生まれも育ちもずっと今日までこの長岡京市に住んでいるのですが今回の台風は初めてというくらいの威力だったように思います。あまりに強い風で家のベランダの波板がはがれて使えなくなってしまいましたが他にもっと大変な思いをされている方はたくさんいらっしゃるのでこのくらいでどうこう言ったらいけないなと思います。また、今回私も子ども達も初めて長時間の停電を経験しました。今まで台風が来ても雨風は強くても何か影響が出るようなことはなく通り過ぎていくことがほとんどだったものですから慌てずともどうしても手際が悪くなってしまったのですが、地震にしても今回の台風にしても今後もないとは言えないでしょうし「普段こんなことはないから慣れてないもので・・・」とも言えなくなるような状況は何度となくやってくるのかもしれません。自然災害はいつやってくるかわからないにしても今までよりも自覚を持っておかないといけないのだなと痛感しました。
さて今日はながおかスタジオに可愛いお客様が。七五三のお客様で三歳の女の子です。今秋に七五三の撮影をして下さいます。五月に一度ご来店下さいまして撮影の当日にどの着物を着るかを決めていただきました。小さな可愛い彼女が選んだのは黒とピンクの柄の着物でした。それからまたしばらくしてスタジオに電話を下さいまして、撮影までにもう一度ながおかスタジオに来たいとおっしゃっていただき、今日がその日というわけでした。今日ながおかスタジオに来てくださったのは前回の着物選びから秋の撮影までだと間が空いてしまうのでもう一度スタジオに来て少し場所見知り、人見知りなところのある彼女が慣れて楽しく七五三を迎えられるようにとのご両親の気持ちでした。今日は彼女の選んだ着物にもう一度袖を通してみました。それから足袋もはいてみました。この「足袋」が子ども達にはなかなか不思議なもののようで私は特に三歳児さんには着物はもちろんですが足袋を見せてあげるようにしています。小さな子ども達の中には靴下自体があまり好きでない子もたくさんいます。ましてや足袋のように指が分かれた何だか不思議なものには警戒する子もいるのです。まず見せてあげて履けそうな子には一度一緒に履いてみます。警戒した子は一旦そこでやめておいて、警戒するけれど興味がありそうならお家に持って帰ってもらうこともあります。お家でなら履いてみるかもしれません。でも無理する必要はまったくありません。子ども達の中には七五三=着物=足袋=写真=お参り・・・これらの事柄がすぐにはつながりません。ドキドキの連続かもしれません。七五三を迎えた子ども達が昔からのこの風習、伝統行事に触れ、少しでも楽しい思い出になるように私は撮影までの過程も大切にしたいと思っています。
あれこれ装飾を施して子ども達をモデルさんのように写す写真もとても可愛い。でも私が心惹かれるのは、ちゃんとその子らしさの表れている写真です。写真を見れば、「ああこの時のこの子はこうだったなぁ」ってすぐに思い出せるような、人らしさのある温かい写真が好きなのです。七五三を迎えられるお家の方の嬉しい気持ちもたくさん汲めるような時間を大切にできないと温かい写真にはならない気がします。
小さな彼女は足袋が気に入ったようでお家にお持ち帰り。撮影の日まで何度か履いてみてくれるかな。お洋服に足袋を履いている可愛い姿を想像しながら撮影の当日を楽しみに待っていようと思います。皆様も七五三の撮影での心配事やご相談があればいつでもお電話なり、ながおかスタジオにお立ち寄りくださいね。