京都 ながおかスタジオ 息子のサッカー

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三月二十日、息子がお世話になったサッカー少年団を卒団しました。私の父は若かりし頃から自身もサッカーをし、中学校のサッカー部の顧問を何年もしていました。家のテレビでプロ野球中継がついていたことはなく、Jリーグはもちろん発足されていませんし、まだまだゴールデンタイムにサッカーの中継もなかった時代ですから夜中に放送されていたイタリアリーグなどのサッカーを録画したものがいつも流れているような、そんな家庭でした。加えてラグビーも大好き。兄がラグビーをしていたのもあってお正月はいつも花園にラグビーを見に行きました。まだまだ小さかった私にはそれがスタンダードで、多くのおうちではお父さんやおじいちゃんがテレビを見ながら阪神を応援している光景が新鮮でした。私自身は特にサッカーやラグビーに縁はなく過ごし、大人になってからJリーグの試合を見に行ったくらいでした。スポーツは全般好きで、息子も何かやりたいスポーツがあればいいなと思いましたが絶対にサッカーをさせたい、ラグビーをさせたいとは思ってはいませんでした。

そんな息子が小学校に入り、夏が過ぎた頃、「サッカー習いたい」と言いだしました。何でも経験かと、まずは一番身近な通っている小学校で練習をされている少年団の体験に行きました。それから早いもので卒団の日を迎えたわけです。早いものとは言いますが、夏の暑い暑い日差しの中の練習は親としては本当に本当に心配でした。熱中症も度を過ぎれば命取りですから。心配しながらも夏が過ぎ、秋が過ぎ、寒い冬を乗り越えてまた春、夏・・・少しずつ逞しくなってきました。反面、思春期につれサッカーに対する気持ちが揺れることも多々ありました。サッカーが嫌いなわけではないけれど毎週土日ごとに練習や試合。学校のお友だちとも遊びたい。他のこともしたいのにサッカーがあるから行けない・・・となるとサッカーが嫌になる。まだまだ子どもですから当然の感情でしょう。私自身も生活のほとんどをサッカーに費やすことに賛成はしていませんでした。サッカーはもちろんですがこの時期に色々な経験もさせてやりたい、お友だちとも遊びに行かせてやりたい。「何で毎週サッカーばっかりなん」と言う息子にどう返事をしたらいいのか迷いました。でも、やはりサッカーは一人ではできません。ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために。ラグビーでも有名な言葉ですね。ただ息子の素直な気持ちは痛いほど理解できるのでそこも受け入れつつ・・・難しかったです。

楽しかったこと、つらかったこと、くやしかったこと、うれしかったこと。サッカーをしたから出会ったお友だち、コーチ。月並みな言い方ですが彼のこれからにきっと繋がると思っています。中学生になって何のクラブに入るかはわかりませんができるだけたくさんの人に出会って、いろいろな人の色々な気持ちに気づくことのできる人になってほしいなと母は思っています。

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