京都 ながおかスタジオ 小さな子犬と彼のお話

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小さな子犬・・・ぬいぐるみです。スタジオにいつからいてくれているか・・・きっと二十年近くはいてくれている可愛い子犬のぬいぐるみ。そして彼とは、お客様。カメラマンとは彼が一歳のときからのお付き合いです。ご家族で毎年撮影に来てくださり、妹が産まれて、この間も撮影に来てくださいました。高校二年生になりました。子犬のぬいぐるみと彼の関係は彼が二歳のときにその子犬のぬいぐるみをそばにおいて撮影をしたらしく(当時私はまだスタジオでお仕事をしていなかったので)彼が喜んでくれたのでしょう。以降、毎年その子犬のぬいぐるみも一緒に写真に写るようになったそうです。それからもありがたい事に毎年毎年ご家族の写真を撮らせていただき、私もスタジオでお仕事をするようになってご家族が撮影に来てくださったある日、お母さんが「まだわんちゃんはいますか?」とおっしゃいました。「もちろんいますよ」と出してくるととても愛おしそうに、そして自然にご家族の中に。もちろん一緒に写真に写りました。そして今年、ご来店くださったご家族の手には大きなかご。わんちゃんを家族に迎えられたそうです。小さな可愛い可愛い新しい家族。でも彼はいつもと変わらずぬいぐるみを手に持ってくれました。高校二年生になった彼の手はすっかり大きくなって、小さな頃は両手で抱えていたぬいぐるみがとっても小さく見えました。

仕上がった写真をアルバムに入れてこれまでの写真を振り返らせていただくと、毎年小さな子犬のぬいぐるみがちょこんと、ご家族と彼のそばにいます。幼かった彼はすくすく大きくなって本当に素敵な青年になりました。小さな子犬のぬいぐるみはもちろん小さなぬいぐるみのままですが、不思議なご縁で毎年写真に一緒に入れてもらって嬉しそうに見えるのは気のせいでしょうか。いいえ、きっと喜んでいると思います。来年も一緒に入れてもらえるといいね。

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