ここ、京都の長岡京市にお店を構えております、ながおかスタジオに、本当にありがたいことにずっと色々な写真を撮影させていただいているご家族がいらっしゃいます。
ご夫婦には三人の息子さんがいらっしゃいます。成人されてそれぞれ新しくご家庭を持たれ、お宮参り、七五三・・・色々な写真を撮らせていただきました。２００６年の年初めには、ご両親、ご兄弟、皆さん揃われて家族写真の撮影をさせていただきました。ご両親を真ん中に、三人の息子さんとそのご家族。まだ小さなお孫さん。家族写真の撮影をさせていただきながら、こうやって機会を作って皆さんで家族写真を撮ることの素晴らしさを実感しました。特に、息子さん、お嫁さん、お孫さんに囲まれたおじいちゃまとおばあちゃまの嬉しそうなお姿がとてもとても印象的でした。
その後もお宮参り、七五三、入園、入学・・・息子さん方のそれぞれのご家庭のたくさん写真を撮らせていただきました。お孫さんのご成長に目を細めていらっしゃるおじいちゃま、おばあちゃんまのお姿が、スタジオをより優しい、幸せな空気で包みんでいただいていました。
しばらくしておばあちゃまが他界されました。
このあいだのお正月には１０年ぶりに皆さんお揃いで家族写真の撮影にご来店くださいました。おじいちゃまの手に大切に抱えられているのはおばあちゃまの遺影写真。そして、その写真は、１０年前のあの日、三人の息子さんとそれぞれのご家族に囲まれた、とてもとても優しい笑顔のおばあちゃまのお姿でした。
成人されて、それぞれご家庭を持たれ、また、お仕事で京都を離れ、遠くにお住いの方もたくさんいらっしゃることと思います。なかなか全員が集まるということも難しいかもしれません。ですが、この二枚の家族写真を見て、家族全員で家族写真を撮影することについて考えてみました。
ご両親にしてみれば、まず皆さんが揃われるということがきっととても幸せなことでしょう。それは、電話やメールだけでなく、実際にすぐそばで顔を見ながらお話ができる幸せ。もし、皆さんが、せっかく皆が集まれたのだから、皆さんで家族写真を撮影しようとお考えいただいたとしたら、皆さんのその幸せな時間、その幸せな表情を私たちは家族写真というかたちにのこすお手伝いができます。
出来上がった家族写真を皆さんで見ていただきましたら、撮影の日の楽しい、幸せな時間がきっとまた、皆さんの心にすぐによみがえっていただけるでしょう。
１０年前のおばあちゃまの嬉しそうな優しい笑顔。遺影写真のおばあちゃまの変わらない優しい笑顔。家族写真を撮ることの意味や大切さを言葉にすることはなかなか難しいものですが、もしかしたら言葉は必要ないのかもしれません。家族写真を撮ることの意味や大切さを私はその写真から教えてもらったような気がします。
ご両親、ご兄弟、お孫さん・・・命は繋がっていきます。かけがえのない大切な皆さんのご家族で、ぜひ家族写真をとっていただく機会を作っていただきたいと思います。いつでも撮れるようで、そうではないのも家族写真なのです。
京都のながおかスタジオは皆さんの大切なご家族のお姿を、写真を眺めるたびにまたより一層幸せな気持ちにさせる。そんな一枚を撮影させていただきます。
ご両親、ご兄弟、皆さんで家族写真を撮影してみようかとお考えでしたらぜひ、京都のながおかスタジオにお越しくださいね。