京都 ながおかスタジオ 僕とラムネのお話。

ながおかスタジオのHP 

写真とは離れたお話ですが、スタジオの一角にコーヒーを飲んでいただく事ができる小さなスペースがあり、そのお隣にはいくつかの種類のラムネを入れたかごを置いています。そこにはラムネしか入れていません。なぜラムネ?ながおかスタジオに来てくださる子ども達の年齢は様々です。チョコレートはまだ早い子もいるでしょう。飴はもし喉に詰めてしまったら・・・と私が我が子に小さい時には食べさせていなかったのでその感覚が今もあり、ラムネならお口に入れたらすっと溶けて食べられるかな、と。あと、私がラムネが好きなので、見つけると懐かしさからつい買ってしまうのです。(ラムネもまだ早い子ども達には、ごめんなさい)

ラムネがあるから写真頑張って撮ろうね、の意味ではありません。七五三や入園、入学などで写真を撮りに来てくれる子ども達も緊張しない事は決してないと思います。撮影が済んだらちょっと一息、です。珍しいものではないし、普段も食べているでしょうがスタジオでラムネを選ぶ、というのがちょっと嬉しいみたいです。もちろん、ご兄妹やお父さんお母さんもどうぞ。お父さん達も「懐かしいなぁ」と手に取られます。お兄ちゃん、お姉ちゃん達もどれにしようかな、と迷います。その姿がほのぼのと可愛くて好きです。

ある日、七五三の出来上がりの写真を受け取りに来てくれたお母さんと僕。写真をお渡ししたあとに僕に目を向けると・・・じっとラムネのかごを見ています。でもちょっと遠慮もしているみたい。「食べてもいい時間ならひとつ選んでね」と声をかけるとにっこり。嬉しそうに選び始めました。お母さんは「この間もらったのにもう厚かましいわ」とおっしゃいましたが、それも小さいうちのお楽しみ。「写真屋さん」だけじゃなくて「ラムネを食べた写真屋さん」そんな記憶として小さな彼の心に残ってもそれもまた素敵な思い出。そう思いながらまたかごにラムネを入れるのが私の楽しみのひとつでもあるのです。

写真を撮る事とその時間が楽しい思い出になりますように。

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