京都の写真館 ながおかスタジオ 楽しい遺影写真 

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皆さんは遺影写真にどんなイメージをお持ちでしょうか。正装で背筋を伸ばして表情はどこか硬く・・・そんな写真を目にされたことは多いのではないでしょうか。私も小さい頃に目にした、お仏壇のある部屋の壁に飾られていた遺影写真の印象はまさにそれでした。ご存知の通り「遺影写真」は生前に撮られた写真を亡くなった方の象徴として飾るものです。

「遺影」・・・遺された影。何ともいえない絶妙な表現だなぁと思います。遺影写真が遺された方のために遺す写真であるならば、遺影写真は皆さんそれぞれの個性を生かされた笑顔あふれる楽しいものであっていいのではないかと思います。皆さんは何か趣味をお持ちですか?山登り、カメラ、ゴルフ、絵画、ダンス、楽器、編み物・・・まだまだたくさんあるでしょう。今皆さんが日々の生活の中で好きでされていること、もしそれを一緒に写真に遺したら・・・そう考えると遺影写真にあった、どこかマイナスなイメージは薄れる気がします。遺影写真は遺されたご家族が毎日眺めたり話しかけたりされるであろう大切なもう一人のあなたです。小さな子ども達がお仏壇や写真に小さな手を合わせる姿、私はその姿が好きなのですが、その人らしさの現れた遺影写真は遺されたご家族を悲しみの後に、きっと幸せにできるものだと私は思っています。

五年ほど前になるでしょうか。私の父をモデルに写真を撮りました。どちらかといえばおしゃべりな方ではありませんし、難しいところもある父ですが、好きな服装で来て欲しいと伝えると父は大好きな登山の際の服で来てくれました。頭にはいつものキャップをかぶって・・・少し照れたように優しく微笑む・・・まさに普段の父の姿であり、父の顔です。ありがたいことに父は元気に日々を過ごしています。撮影したこの写真がいつか遺影写真として遺されても、今、父が好きな服を着てまた新たに写真を撮影しても私はどちらも正解だと思うのです。(何回も撮影をして父の写真がたくさんある方が私は嬉しいですが。)遺影写真としての撮影なのか、撮影した写真を遺影写真として遺すのか・・・卵が先か、鶏が先かではないですがどちらも、どちらでもいいのだと思うのです。写真の父は今より少し若いけれどその父も今の父もどちらも間違いなくいつもの父。写真を撮影するのに早すぎることはありません。「撮れば良かった」と後から悔やむ方がよほど哀しい気がします。さあ、皆さんならどんな服でどんな写真を遺されますか?

スタジオに来ていただいてもお電話でもお話しを伺うことができます。お問い合わせお待ちしております。

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