京都の写真館 ながおかスタジオ 七五三の思い出って    

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十一月に入りました。ここ数日で急に朝晩寒くなり、目覚ましが鳴って起きてもまだ真っ暗。空にはお月様。これからもっともっと寒くなるかと思うと朝起きるのにずいぶん勇気がいりますね・・・。今日は平日。三歳の女の子の七五三の撮影でした。朝一番のお客様。お父さんと手をつないでスタジオに来てくれた小さな手には足袋と草履の入った紙袋。ながおかスタジオの足袋と草履です。彼女が七五三の当日に着る着物を選びに来てくれたのはひと月ほど前の事でした。着物を見る目は嬉しそうにキラキラしていましたが、足袋には少し警戒していました。そりゃあそうだなと思います。いつもの靴下とは違うシルエット。指の部分が二つに分かれているし・・・履いてみようと言われても何だか怖いし・・・そんな気持ちが彼女の足の指から目一杯伝わってくる感じで、足の指も逃げ気味でした。笑 ですから無理強いは決してせず「かにさんみたいだねぇ」「うさぎさんかな?」「ピースしてるみたいだねぇ」・・・こわいものではないよと声をかけながら少しだけ小さな可愛い足の指を入れてみました。でも、七五三の撮影は一ヶ月後。まだ小さな三歳児さんではすぐ目につくところにない限りこの存在を思い出すのは難しいかもしれません。なので「お家持って帰る?お家で履いてみる?」と聞いてみました。嫌ならもちろん持って帰る必要はありません。彼女は持って帰るほうを選びました。お家で無理に履く練習をしていただく必要はありません。履きたいと思えば履いてくれたら嬉しいな。

この日の彼女はご機嫌でした。髪の毛のセットから始めましたが、少しずついつもと違っていく、鏡に映る自分をずっと見てくれていました。髪のセットが終わると七五三の着物に着替えます。持ってきてくれた足袋を出して、小さな可愛い足を入れました。お家でも何回も履いてくれたのだとか。それからお洋服を脱いで肌襦袢に腕を通して・・・お家の方も笑顔で見守ってくださいます。肌襦袢を着たら着物を着て、被布を着たら支度はもう仕上がりです。この小さな三歳児が着る七五三の着物って本当になんて可愛いのでしょう。毎回毎回可愛いらしすぎてクラクラします。何が好きって、お子さんの支度が終わって草履を履いて、お家の方の前まで歩いていくその瞬間。お家の方の幸せな笑顔に向かって歩く小さな彼女や彼の後ろ姿・・・そんな瞬間を見させていただくことのできる私は幸せだなと思います。スタジオ内でもご家族の皆様は携帯を使っていただいて写真は撮っていただけますので皆さんには撮影風景など楽しんで撮っていただいています。だって、お子様のちょっと緊張気味のお顔とか、撮影の様子とか・・・どれもこれも自分の携帯にも残しておきたいじゃないですか。スタジオで撮らせていただいた七五三の写真が仕上がる前にお家でも改めてその日の姿を見ていただいたり、遠くのおじいちゃんやおばあちゃんにも今日の様子を見ていただくこともできますから。思い出の時間ってそういうことでもあると思っています。大切な七五三の撮影にながおかスタジオを選んで来てくださった皆様には七五三の支度から撮影、終わってお着替えをする時間までリラックスして楽しんでいただきたい。どの瞬間も思い出になるような時間を過ごしていただきたい。そう思っています。七五三のご予定がまだお決まりでない方も大丈夫です。お決まり次第ながおかスタジオにお日にちとお時間をご相談くださいね。

七五三の撮影が終わって「楽しかった。」と話してくれた彼女は草履で歩くのも慣れたもの。お天気の中ご機嫌でお参りに出かけて行きました。これからたくさんたくさんの幸せが彼女に訪れますように。皆様をお見送りしながら私にもまた幸せな思い出の時間ができました。

 

 

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