京都の写真館 ながおかスタジオ 「ほめ写」プロジェクト

ながおかスタジオのHP  

先日ながおかスタジオに送られてきた冊子のタイトルは「写真が子どもの自信をひきだす ほめ写プロジェクト」・・・大体の内容はこのタイトルで理解できました。

「お子さんや家族を写した写真を飾ってそれを見ながら、お子さんをほめてあげる」というものです。日本の子ども達は他の国の子ども達に比べると「自己肯定感」が低い子が多いそうです。教育評論家の先生が様々な角度から調査をされたところ自己肯定感の高い子どもの家庭には写真が貼られている事が多い事にも着目されたとか。そこで脳科学の専門の先生や発達心理学の先生と「写真と自己肯定感」の関連性について調査と研究を進められたそうです。子どもの写真を飾っている家庭とそうでない家庭で子どもの自己肯定感を比較したところ、飾っている家庭の子どもの方が「頑張る事ができる」「よいところがある」など八つの項目で有意差が確認できたそうです。そこで普段写真を飾っていない家庭で三週間、「ほめ写真」を飾ってもらい、前後の変化について調査をしたところ、親子ともに自己肯定感に関連する意識や行動に前向きな変化が現れたという事だそうです。

何でも、子どもたちが自分の写真を見る事で「腹内側前頭前野」という部分が活性化されるそうで、「心地よさ」を感じる事もでき、自分や家族の写真を見ると同時に脳内では過去の記憶をイメージしながら写真を見ているのだとか。そのような体験を日常重ねていく事で肯定的な自己イメージと心地よさを結びつける事ができるようになり、自己肯定感が高まる可能性が考えられるそうです。

なんだか難しい話になりましたが自己肯定感の低い傾向は子どもだけではないように思います。大人もそうな気がします。この研究から言えば自己肯定感の低い子どもが大人になればそのまま自己肯定感は上がりにくいのかもしれませんが、それも少し寂しい気がします。毎日大人も子どももそれぞれ色々な環境の中でみんな頑張っているわけで、何が正しいとか何が良くないとかそれも人それぞれ色々な考え方があるわけで。そんな忙しい毎日の中で自分の事を自分でほめてあげる事ができなかったり、子どもの事も褒める事を忘れてしまったりするのはやっぱり寂しい気がしますし大切な何かを忘れてしまう気もします。写真を飾るからそれらの事が解決するわけではないと思います。即効性があるものでもないと思います。そして、それらを高めるがために写真を撮って飾るわけでもありません。写真を撮って飾るという行為は大切な家族の姿を残し、日々とそれとともに過ごしたいからではないでしょうか。でも自己肯定感や何やはちょっと置いておいても、家族の写真や自分の小さい頃の写真を飾っていると子ども達にとってはやっぱり嬉しいもののようです。七五三などの行事はもちろん、日常の写真など毎日意識して見ているわけではないにしても、皆さんの日々の環境の中に「写真」が一緒にあるという事はとっても素敵な事だと思います。

家族写真にはたくさんのチカラがあると私は思っています。その中のひとつに少しずつでも「自己肯定感」を高めていく事ができるようなチカラもあるのではないかな、そうだといいなぁと冊子を見ながら思いました。

 

 

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