もう七月も半分以上過ぎてしまいました。蝉の声が賑やかに。最近は毎日夕立のように雷と激しい雨。暑い暑い毎日。なんだか季節の進みが早すぎる気もします。そして今日から夏休み。そんな、夏まっしぐらな毎日ですが今日もながおかスタジオに可愛い女の子が七五三の前撮りに来てくださいました。七歳の彼女とは彼女のお兄ちゃんの七五三からのお付き合い。すっかりお姉ちゃんな顔つきになったものの目を閉じればすぐに三歳の七五三の時の姿が思い出されるくらい面影はそのまま。三歳の七五三の時はピンクを好んでいた彼女も七歳の七五三に選んだのは鮮やかな青い着物でした。髪の毛も今日の日まで頑張って伸ばしてくれていたのだとか。髪型は古典的な日本髪風にしました。飾りはどれをつけたいか彼女に選んでもらうことにしました。いくつもの種類を並べると選びにくいですがテイストの違うものを三つか四つくらい並べてあげると選びやすいので彼女もどれにしようか少し悩みながら自分の好みのものを選んでいました。髪飾りをつけて、三歳の時は嫌がったのでしなかったお化粧も今回は少し照れながらしました。子どもらしさを最大限に残した少しのお化粧。口紅は一番最後にすることにして、着物の着付けに入ります。当たり前ですが、普段体を締めるお洋服は着ない子どもたちですから、少しの締めつけもその子によっては苦しいと感じます。苦しい→しんどい→着物が嫌だ・・・になってはせっかくの七五三がいい思い出にはなりません。ですから子ども達への声かけはとっても大切です。七五三の着物はいつものお洋服みたいにボタンやチャックがないから着物がぐちゃぐちゃにならないように紐で結ぶけれど、それはボタンやチャックの代わりだから大丈夫だよ。そう聞くことで少し安心感を持つことができること。そして、おねえさん、おにいさんになったから着物を着ることができるんだという自信を持つことができること。まだ小さな子どもたちですから時間をかけると疲れてしまいますが、時間に追われた流れ作業的なヘアメイクや七五三の着物の着付けでは、七五三の素敵な思い出の時間、というものには程遠いと思うのです。ですからながおかスタジオは一組ずつの完全予約制にさせていただいています。お家の人も七五三の羽織袴や着物、どんなのかなぁってきっと今待合室でわくわくして待ってはるよ、と話すと子どもたちの表情もとっても明るくなるのです。いつものお洋服とは違う着物の着心地もきっといろんな思い出に。
子どもたちには七五三の年齢を迎えたことを素晴らしいこと、嬉しいことだと感じてもらいたい。お家の人、周りのみんな、たくさんの愛を感じて心もからだもいっぱい元気に大きくなってもらいたい。私たちながおかスタジオができるのはそんな素晴らしい日の姿を写真というカタチに残すこと。写真を撮るということはその時の彼や彼女の愛くるしい姿をずっとカタチとして残してくれるということ。そしてその時間がゆったりと幸せな時間としてご家族の中に残ってくださればこんなに幸せなことはありません。
いっぱい笑った彼女の七五三の撮影。その姿を、目を細めて携帯で撮影されるご両親の姿に私もまた幸せをいただいたのでした。彼女は今日のことを宿題の日記に書いてくれるんだとか。