十一月に入ってお宮参りやご家族写真、七五三の撮影などで賑やかな時間を過ごさせていただいているながおかスタジオですが、少し前にスタジオの中に新しい撮影スペースを作りました。もともとあった白堀のスペースと、木の床にレンガの壁のスペースの間に半分ほどの壁とドアを作りました。壁の両側にはそれぞれ違う柄の壁紙を。今回、この壁紙に少し迷いました。少し、というのはあらかじめ私の中のイメージはわりと明確にできていて、でも写真を撮る側にとってその壁紙がどう映るか、光の加減でどう変わるか・・・見た目だけでなくそういう部分も考慮しないといけないので、私にしてはいつもより少し迷いました。そうして決まった壁紙ですが、片面は縦の細いストライプ。色は薄い水色に。主張しすぎないストライプは普段着はもちろん、制服にも爽やかさを出してくれますし、七五三の着物に合わせても古典とモダンが合わさって可愛いです。作っていただいた白い木の枠のガラスの扉にもよく合って素敵でした。もう片方の壁はガラリと雰囲気を変えたかったので大きな花柄を選びました。でも壁紙が目に飛び込むような、主張のありすぎる色や柄は写真の雰囲気をとたんになくしてしまうのでこちらも落ち着いた少し深めの水色にしました。茶色やレンガ色と水色の組み合わせ、残念ながら私には似合わない色で普段の洋服ではしない組み合わせですが、とても素敵な組み合わせだと思います。レンガ色のタートルに水色のダッフル、それに白いデニムを履いたような品のある落ち着いた女の人、私には全くない要素・・・いいなと思います。大きな花柄でも色味が落ち着いているのでこの場所で七五三の男の子や成人式の男性の写真を撮影してもとても素敵でした。男の人に花柄・・・かなり好きです。余談ですが、七五三の写真集にも今回新しく黒い花のデザインのものを加えました。皆さんにもイメージがわかっていただきやすいように男の子の写真を使わせていただいて見本の商品を作ってみましたが、七五三の羽織袴に黒い花柄のデザインはしっくりきて品を残したモダンな仕上がりになりました。男の子に花柄、おすすめです。
そんな撮影スペースが加わってますます楽しく撮影をさせていただいています。私は写真には華美すぎる余計な小物は必要ないと思っていますが白堀で撮影するシンプルなもの、ほんの少し壁紙で遊びを加えたもの、いろいろな雰囲気のものをみなさんい選んでいただくことができたら写真がもっと楽しくなるのではないかと思います。でもそこに絶対必要だと思うのは自然であること、背景が悪目立ちせず、飽きがこないものであること。皆さんもながおかスタジオで皆さんの素敵な一枚を残して頂けましたら嬉しいです。