九月になりましたね。夏休みの間にはたくさんの子ども達が前撮りの撮影に来てくださいました。七五三の撮影はお宮参りに撮影させていただいて以来ずっとお付き合いさせていただいているご家族もいらっしゃれば、今回新たに七五三の撮影に来てくださったお客様もいらっしゃいます。お客様がながおかスタジオに撮影に来てくださるきっかけは実に様々です。何かしら「縁」あってながおかスタジオに来てくださったお客様がどんな気持ちでながおかスタジオでの時間をお過ごしになったかはとても気になるところです。今日のお客様は三歳の女の子。事前にスタジオに来てくださって着物を選んでいただいていたので撮影の当日も人見知りや場所見知りもなく迎えることができました。とはいえ、まだまだ三歳児さんです。三歳に満たないお子さんもいらっしゃいますから当日の気分で予想できない部分もありますがそれもこの年齢ならではの成長の証でもありますから決して焦らず様子を見ながら進めていきます。
髪を可愛く結ってお花やかのこをつけると鏡を見てにっこり。足袋も小さくて本当に可愛い。肌じゅばん姿も可愛い。もう、何もかもが可愛い・・・そんな七五三の意味ですが、昔はこの世に生まれてきても飢餓や流行病など、育つことが難しいこともあり今ほど生存率が高くなかったそうで、健康に育つことを願って奇数の歳に神前にお詣りをしたのがはじまりといわれています。奇数は縁起が良いともされていたそうです。そんな昔の人々の切なる願いを想うとこれからもずっと大切にしたい伝統行事だなぁと思います。そしてこうして元気に三歳の七五三を迎えることができて本当に良かったなぁと思います。七五三の撮影は楽しみながら時間はかけすぎず、楽しい気持ちを残して終わることができるよう心がけます。撮影が終わって着物からお洋服に着替え、彼女はお楽しみのおもちゃで遊び始めました。スタジオには娘と息子が小さい時に遊んでいたおもちゃが置いてあるのです。お母さんはもう撮影が終わったのに、と恐縮されていましたがお母さんのお時間に余裕があればこちらは大歓迎ですよ、とお伝えしました。彼女はカメラマンを相手におままごと。私はお母さんと育児や日常のお話を。それは私たちにとっても嬉しい時間なのです。
私が自分で思っているながおかスタジオの良いところは、写真の良さはもちろんですがお客様と長いお付き合いがあるところです。会うたびにすくすく大きくなっている子ども達。変わらず元気なおじいちゃん、おばあちゃん。お電話口でも名前を聞くとすぐお顔が浮かぶのはまちの写真館ならではだと思っています。また、お客様も娘と息子の名前やクラブのことなど覚えてくださっていて声をかけてくださり嬉しく思っています。これからもこうしてみなさんとみなさんの大切な写真と思い出のお時間を造っていけたらいいなと思います。七五三はまだまだこれからです。慌ただしい中ではなくゆっくりとした環境で大人も子どももリラックスした楽しい時間をながおかスタジオで過ごしましょう。