京都の写真館 ながおかスタジオ 人はなぜ写真を撮るのか 

ながおかスタジオのHP 

人はなぜ写真を撮るのか・・・何て言うと、とてつもなく壮大で深いテーマな気もしますが。いや、そもそもなんでわざわざそんな事を考えるんだという話なのですが。私たちの日常の中で「なぜ〜するのか」なんて考え出したらそれこそ何もできなくなってしまうくらい毎日たくさんの事をこなして生きているので、そこに何か理由をつける必要もきっとないのでしょう。私たちの住む世界には花、空、雲、星、子ども、お寺やお城・・・たくさんの美しいものや可愛いものがあってその瞬間瞬間をずっとおぼえていられたらいいのだけれど、残念ながら人は忘れてしまう生き物で、だから残しておきたくてカメラや携帯を手にするのでしょう。残しておきたい瞬間がいっぱいあるって素敵だなと思います。皆さんは話を聞くだけでは思い出しづらくても写真を見るとその時の記憶が不思議とすぐに甦りませんか?美味しかったもの、綺麗だった花、楽しかった場所、そしてそこに一緒にいた人達。特に子ども達の姿はやっぱりたくさん残しておきたい。ポーズを決めてこっちを見てくれている写真もいいけれど、お絵描きしている真剣なまなざしとかクレヨンを握る手とか砂場でお山を作る後ろ姿とか・・・残したい姿がいっぱいありすぎて。大きくなっても時々は普段の姿の写真を撮りたいけれど思春期の、特に男子は簡単にはモデルにはなってくれませんから唯一快く、撮っていいよと言われるサッカーの試合の姿とか(何せピッチの中の姿は遠いから小さい・・・)あとはお誕生日に大きくなった足を、うたた寝している間にそっと撮ったりしています。でもあとからちゃんと報告はします笑。

このように日常の中でも残しておきたい瞬間はたくさんあるのですから、何度と訪れるものではない伝統行事ごとは余計に意識して残しておきたい写真です。携帯の中にたくさん残してある日常の思い出の写真も素敵。わざわざ残す事を意識して写真館に出向いて撮る写真も素敵。どっちも素敵なのです。写真館で撮影する写真は皆さんと私たちという関係の中で、いつもは撮ってばかりのお父さんやお母さんも子ども達と一緒に写真を撮られる事によって子ども達はやっぱり嬉しいですし、家族ではない私たちが写真を撮る事によるそのご家族の「今」がふと現れたりするから私はやっぱり家族写真が好きだなぁと思うのです。思い出をカタチに残す。もし誰かに、あなたはなぜ写真を撮るのですかと聞かれたら私はやっぱりこう答えると思います。

「その時の気持ちをちゃんとカタチに残して振り返りたいからです。」

そう、撮らないと残せないのが写真です。ひとりで写真を見る時間も好きですし、子ども達それぞれがアルバムをめくっている姿を見るのも好きですし、一緒にわいわい見るのも好きだからです。さあ、今年はいつ、どんな写真を残したいですか?

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です