京都の写真館 ながおかスタジオ 成人式それぞれの思いが 

ながおかスタジオのHP  

一概には言えませんが、どちらかというと写真を撮られるという事をさほど好まない男性は少なくないと思います。成人式の撮影もそうでした。成人の日には華やかな振袖を着た姿を写真に残しておこうとスタジオにたくさんのご成人の女性のお客様がご来店くださいます。男性のお客様は前撮り、もしくは成人の日が済んでしばらくしてから撮影に来てくださる事も多いのですがいずれにしてもさほど、いや、だいぶ乗り気でなくご来店される方がわりと多いのです。では、なぜ乗り気でなくご来店くださるのか?そこには成人の日を迎えた息子の写真を残しておきたいという、お家の方の強い思いがあるからです。成人の日というと晴れ着姿の女性がクローズアップされがちですが二十年という、振り返ればあっという間かもしれませんが長い時間をともに過ごした我が子の節目ですからそれはもう是が非でも写真に残しておきたいのが親心でしょう。そんなお家の方の思いを、これが思春期真っ盛りの頃なら受け入れられないかもしれません。写真なんか絶対取りに行かないよと拒否するかもしれません。が、そこはもう成人を迎えた皆さんなので実は渋々かもしれませんがスタジオに来てくださるというわけです。そんな感じでとっかかりはあまり気乗りせずかもしれないのですが嬉しいのは撮影が始まると皆さん本当に写真を撮る事が嫌なわけではないんだなという事がわかること。お家の方の嬉しそうな姿にやっぱり息子さんの表情も緩んできます。少し照れたような表情もまた素敵です。

撮影させていただいた写真をお渡しして、その後アンケートのお手紙をご返送いただくとそこには「最初は男だし写真なんてなくてもと思っていたけど、母親もおばあちゃんもみんな喜んでいてやっぱり写真を撮って良かったなと思います」と書かれていました。また別のお客様は、小さな頃もそれはそれは可愛かったけれど成人の今日の日が一番愛おしいとおっしゃっていてなんて素敵なんだろうと思いました。

こうしてそれぞれのいろんな思いが合わさってそれぞれの思い出の写真は創られます。だからこそここにしかない温かみのある一枚になるんだと思います。

 

 

 

 

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