先日、珍しくクラブがお昼で終わった娘を駅まで迎えに行き、お昼ご飯を買おうかとスーパーの中に入っているとんかつ屋さんに寄りました。応対してくれたのは笑顔が可愛い高校生くらいの女の子。彼女の顔を見た瞬間「小さい時に写真を撮りに来てくれた子じゃないかな？」と思いました。が、お仕事中でもあり、年頃の子ですからそうやって声をかけられることはもしかしたら本意ではないかもしれないと思いそのまま黙っていました。とてもテキパキと親切に応対してくれる彼女。「ながおかスタジオさんですよね？小学校の時に写真を撮ってもらいました。」お会計の際にそう声をかけてくれたのは他でもない、彼女でした。そうやって声をかけてもらえたこと、数年経っているのに顔を覚えていてくれていたこと、本当に嬉しかったです。と、同時に声をかけなかった自分を悔いました。なので「本当は気づいていたけれど声をかけたら申し訳ないかなと思ってしまって・・・ごめんね。」と正直に伝えました。小学校の入学の写真を撮ってもらったから中学も高校も撮ってもらおうと話していたのに新生活でバタバタしている間に機会を逃してしまったんです、と話してくれた彼女。いや、それ本当にわかります。新生活ってペースをつかむまでなんだか落ち着かないものです。そして気がつくと月日が過ぎていきます。今や高校三年生になった彼女は笑顔が素敵で接客も本当に気持ちが良く、帰り際に娘と「やっぱり笑顔の人はいいなぁ」なんて言いながら帰りました。帰ってから今日のことを振り返りつつ、人を明るく幸せな気持ちにさせてくれる笑顔と、気持ちのこもった言葉と接客を高校生の彼女から改めて学んだなと思います。そして声をかけてくれた彼女にとって小学校の入学の写真がいい思い出になっていたら嬉しいなと思います。日々たくさんのお客様をお迎えしている私はお客様を幸せな気持ちにできているのかなぁと考えた日でもある、私にとってとても意味のある再会でした。
いつでも撮ることができるようでそうでないのもまた写真です。だからこそ大切な節目や記念は写真というカタチでぜひ繋げていただきたいなと思います。